■数字で見る相続
2年ぶり公示地価上昇　前年比0.6％プラスに

　国土交通省が発表した「令和4年地価公示」によると、2022年1月1日時点の全国平均は、前年比0.6％プラスとなり、2年ぶりに上昇しました。新型コロナウイルスの流行で下落が目立った前年に比べ、経済が持ち直しつつあることを示しています。住宅地においては、都心近郊の地価が上昇しました。都内の物件が高騰し、周辺エリアの需要が高まったためと見られます。
　一方、通勤者が減ったオフィス街や、訪日客向けの売り上げが需要の多くを占めていた地域には逆風が吹きました。
　公示価格の変動により、不動産の価値も変わります。コロナ禍のように、予想外の要因で地価が下落することもあれば、土地需要が発生したため、急に値上がりすることもあります。いずれにせよ、公示価格は注目しておくべき大切な指標といえます。

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