■数字で見る相続
所有者不明土地は、国土の約22％にも！

　近年、所有者不明土地が増加し、社会問題化しています。所有者不明土地とは、不動産登記簿を確認してもわからない、または所有者がわかっていてもその所在が不明で連絡がつかない土地のことです。平成29年度の国土交通省の調査で、このような土地の面積の合計は、国土の約22％にも及んでいることが分かりました。
　所有者不明土地が生じている原因の1つに、相続の際の名義変更の登記（相続登記）がされていないことがあげられます。現行制度では相続登記は任意で原則として登録免許税が必要なため、登記が放置されがちです。そこで、このような土地の発生を防ぐため、令和6年4月1日から相続登記の申請が義務化されることになりました。過去の相続で、相続登記をせずに放置している土地も対象となりますので、確認しておきましょう。
　
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