■数字で見る相続
成年後見申立件数 過去最多約4.2万件
成年後見制度は、認知症などで判断能力が不十分な方を法的に保護し、生活や財産の管理を支援する重要な制度です。最高裁判所事務総局が公表した『成年後見関係事件の概況-令和6年1月~12月-』によると、令和6年度の成年後見関係事件(後見開始、保佐開始、補助開始および任意後見監督人選任)の申立件数は41,841件(前年比約2.2%増)となり過去最多を更新しました。
さらに、令和6年12月末時点での成年後見制度(成年後見・保佐・補助・任意後見)の利用者数は合計253,941人(同約1.8%増)でした。
厚生労働省や法務省が行う普及啓発活動の成果もあり、本制度の利用者数は増加傾向にあります。今後も高齢化に伴い認知症の有病率が上昇すると予想されるため、社会全体で連携し、支援の仕組みを強化することが今後の喫緊の課題です。
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