発行元:税理士法人CWM総研/㈱CWM総合経営研究所
■数字で見る相続
2020年の相続財産の金額 有価証券が全体の14.8%
2021年12月に国税庁が発表した「令和2年分における相続税の申告事績の概要」によれば、2020年における有価証券の相続財産額は2兆5,811億円で、相続財産全体の14.8%を占めるという結果になりました。有価証券とは、株券や投資信託の受益証券などを指します。
同調査によれば、2009年の12%から徐々に増加傾向であり、iDeCoなどの私的年金制度を利用する人も増えていることから、この動きは加速することが予想されます。
近年では、ネット証券などで有価証券を購入する人も増えています。それと同時に、相続人の相続財産に有価証券があることに気がつかないケースも問題視されるようになりました。有価証券を所有している人は、あらかじめ相続財産のリストに加えておくなどして、万が一のときに相続人が困らないように準備しておきましょう。
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