その「気持ち」(『思い』)をカタチにする

2025年 9月 13日

■「気持ち」とは

「気持ち」とは、広辞苑で次のように説明しています。
①物事に対して感ずる心のあり方。感情。
②心の置かれている状態。気分。
③対象に対してそなえる心のもちかた。気構え。
つまり、「気持ち」とは、心の在り方状態持ち方など、心にどのような『思い』を抱いているか、その心の中の中味を指しているのです。

■何故「気持ち」をカタチにすることが大事なのか

宮澤章二氏は、その著、『行為の意味』で、「確かに<こころ>はだれにも見えないけれど、<こころづかい>は見えるのだ。それは人に対する積極的な行為だから、同じように胸の中の<思い>は見えないけれど<思いやり>は、だれにでも見える。それも人に対する積極的な行為なのだから」と行為の意味するところを私達に教えてくれています。

日頃「ああしよう」、「こうしよう」と彼是(あれこれ)思いを巡らし計画を立てても、その気持を行動に移さなければカタチにならないのです。つまり、「見える化」しなければ『心』の中味である『思い』を『行い』でカタチにし、『結果』に結び付けることは出来ないことになります。

儒教の経書『大学』の教えに「思い内にあれば色外にあらわる」があります。“心の中に思っていることがあれば、隠そうとしても顔色や挙動に自然にあらわれるものだ”と言うのです。この教えは、ビジネスの世界でも大切なもので、「お客様の役に立つ仕事をしよう」と如何(いか)程(ほど)『心』で思ってもそれが行動として具現されない限り、お客様にその思いをカタチとして伝えることは出来ないのです。究極、カタチに出来るか、出来ないかの差は、『思い』(=「気持ち」)の強さの差によるのです。

■「気持ち」をカタチにするには

1.「小を積む努力」をしカタチにする

二宮尊徳は、二宮翁夜話の第120夜に「大事をなそうと思うなら、小さいことでも怠(おこた)らず努力するようにしなけりゃいかん。小が積って大となるからだ。」と教えています。

また、「百万石の米だって粒の1つ1つが大きいわけではなく、また、1万ヘクタールの田を耕すのもその作業は、一鍬(くわ)ずつ耕していくほかはないのだ。千里の道を行くにも、一歩一歩歩いていくほかない。山をつくるのでも一簣(もっこ)の土からできていることをよくわきえて、小さなことでもゆるがせにせず、一生懸命努力すれば大きなことは必ず成就するのだ。」と言っています。

この教訓が私達に示唆するように、実行すべきことを強固な『思い』をもって地道な努力することがカタチにするには不可欠なのです。

2.自らの「役割」と「責任」を自覚しカタチにする

職業会計人のための『会計事務所繁栄の条件』の著者、石尾登氏、石井巌氏は、会計事務所の真の存在価値を「それは会計事務所のクライアントになるべく多くの税金を納めさせるように努力させることである。」と言っています。この考えは全ての業種・業態に通用するものです。何故なら、ビジネスの根本は、『利他』の実践であり、相手が求めている利益を実現する以外にないのです。

ビジネスの世界で「絶対的に必要とされる存在」になるためには、自らに与えられた事業の意義・目的を明確にし、その「役割」と「責任」を自覚し「お客様に喜んで頂ける」行動を通じて、カタチにする以外に方法はないのです。
*ノルウエー「よい納税者を育てるために教育する。」

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