無料で相談できる窓口はある?相続に関する無料相談窓口の紹介

 
相続に関する無料相談には、対応できる内容に限りがあることを事前にご理解いただく必要があります。

特に、市区町村役場、税務署、法務局といった公的な機関が提供する無料相談では、
手続きの方法や一般論など、基本的なことしか教えてもらえず
個別具体的な内容について相談することは難しいです

税理士会の相談や無料セミナーも、具体的な節税アドバイスなど個別事例に対応することは期待できないとされています。

悩みが解決しなかった場合は、税理士法人(会計事務所)など、 個別の具体的な相談 ができる専門家への相談がおすすめです。

以下に、相続に関する無料相談が可能な主要な6つの窓口と、それぞれの詳細をご紹介します。

市区町村役場

市区町村役場

 

相談できること:相続に関する基本的なこと(一般論のみ)

下記の手続きに必要な窓口を教えてくれます。

  • 戸籍謄本、住民票、印鑑証明書などの
    取得
    (必要に応じて世帯主変更届出も)
  • 国民健康保険(後期高齢者医療保険)証
    の返却と葬祭費の申請
  • 介護保険証の返却
  • 国民年金支給の方は受給停止手続き
  • 固定資産税の「相続人代表者指定届出」の提出

 

また、市区町村役場では弁護士や税理士、司法書士の無料相談会が実施されることがありますが、通常は1回あたり30分から1時間程度と時間が限られており、すべての悩みを解決するのは難しい場合があります。

相談時間 市区町村役場の受付時間内
(基本的に平日ですが、土日も受付している場合があります)
相談にのってくれる人 市区町村役場の職員
相談方法 主に対面。
予約の有無 基本的に不要ですが、
「おくやみ窓口」を利用する際は
予約が必要なケースが多いです。

 

国税局電話相談センター

国税局電話相談センター

 

相談できること

相続税に関する各種制度や特例の適用、法令の解釈など、「相続税に関する一般的な疑問」 に答えてくれます。相続や相続税の知識がまったくない人に向いています。具体的には、相続税の申告義務の要否判定方法、基礎控除額の計算方法、相続税の控除や特例に関する簡単な質問などが挙げられます。節税アドバイスや個別の具体的な相談はできません

相談時間 平日の8:30〜17:00。
土日祝や夜間は電話相談ができませんが、
国税庁ホームページの
「タックスアンサー(よくある質問)」も利用できます
相談にのってくれる人 電話相談専門の国税局職員。
相談方法 電話。
匿名で気軽に何度でも相談できるメリットがあります。
資料を見せて説明ができない点や、
電話するたびに担当職員が変わる可能性がある点がデメリットです。

予約の有無 事前予約は不要です。

 

税務署


 

相談できること

相続税や相続税申告に関する無料相談が可能です。相続税の基礎や申告書類の作成に関する一般的な相談に限られ、
具体的なことのアドバイスは行われません

自分で相続税申告をしようと考えている人に向いています。

相談内容は、申告義務の要否判定、簡易的な相続税の計算方法、申告書の書き方や作成方法、特例や控除の適用要件、必要書類の確認などです。

相談時間 月曜日から金曜日の8:30〜17:00(祝日を除く)。
面接相談は30分程度と短い場合が多いです。
相談にのってくれる人 税務署の職員。
ただし、その職員が必ずしも相続税に精通しているとは限らず、
最低限の回答しか得られない可能性があります。
相談方法 面接(対面)が基本です。
予約の有無 事前予約は必要です。被相続人(亡くなった人)の最後の住所地を管轄する税務署に、予約を取る必要があります。
予約なしで直接窓口に行っても、対応してもらえないケースが多いので、
注意が必要です。

 

税理士会の税務相談センター

税理士会の税務相談センター

 

相談できること

一般的な範囲での相続税に関する相談

控除や特例の適用要件の確認、資料を見せながらの相談、簡単な財産評価の方法、申告義務がある場合の申告手続きの詳細などが挙げられます。

納税者側の立場で相談に乗ってくれますが、個別事例による具体的な節税アドバイスは期待できません。

相談時間 1回30分程度と短く、
相談日時も限定されています。
開催日・受付時間は日本税理士連合会のホームページで
確認できます
相談にのってくれる人 税理士。ただし、毎回担当税理士が変わることがあり、
その税理士が相続税を専門としているとは限らないため、
知識にばらつきがある可能性があります
相談方法 面談(対面)形式や、
WEB会議システムを使った形式で行われます。
予約の有無 事前予約の有無は、
日本税理士連合会のホームページで
確認が必要です。
開催場所は市役所・区民センター・納税協会などです。

 

法テラス

法テラス

 

相談できること

相続に関する紛争やトラブル。例えば、遺産分割協議や遺留分侵害額請求に関する紛争などです。

相談時間 ・電話相談:平日9:00〜21:00、土曜日9:00〜17:00(日曜日・祝日は除く)
・対面相談:法テラスごとに異なります。
相談にのってくれる人 法テラスと契約している弁護士や司法書士。
相談方法 対面または電話。
予約の有無 ・電話相談:不要です。
・対面相談:必要です。各法テラスに問い合わせてください。

 

経済的に余裕のない方 を対象としており、収入や資産が一定額以下であるなどの条件を満たした場合に利用できます。相談時間は30分程度、相談回数は3回までなどの制約があります。

税理士法人(会計事務所)

税理士法人(会計事務所)

 

相談できること

個別の具体的な相談 が可能であり、無料相談先の中で特におすすめとされています。

特例や控除の適用要件の確認、節税アドバイス、二次相続を見据えた遺産分割方法の提案などを受けられます。
相続税申告を依頼した場合の費用も提示してもらえます。

相続税を節税したい、相続税額を知りたい、適用できる特例や控除を知りたい、
具体的な相続財産の評価方法を知りたい、節税に繋がる遺産分割方法を知りたい、税務調査リスクを下げた申告をしたい人に向いています。

相談時間 税理士法人チェスターや辻・本郷 税理士法人では、
初回60分無料相談 を実施しています。
受付時間は9:00~20:00で、土日祝も対応している場合があります。
相談にのってくれる人 相続税を専門として扱う税理士法人を
選ぶのがベストです。税理士にも専門分野があり、
相続税の知識が薄い税理士もいるため、
専門性を見極めることが重要です。
相談方法 面談
予約の有無 無料面談・相談は予約が必要です。
電話での予約を受け付けています。

 

税理士法人チェスターは年間3,000件以上の相続税申告実績があり、原則全ての申告書に書面添付制度を活用し、
税務調査率が1%である点が強みです。

辻・本郷 税理士法人の年間相続税申告件数は4,821件と、全国トップクラスの実績を誇ります。

まとめ 

無料相談をスムーズに進めるためには、事前に相談内容を整理し、
相続財産を洗い出して必要書類を準備し、法定相続人を確定しておくことをおすすめいたします。

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